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安田峰俊のウイグル命懸けルポ!「警官の横暴・地獄絵図」

安田峰俊ウイグル命懸けルポ!「警官の横暴・地獄絵図」-【1】 

プレジデントオンライン(2014年6月30日12時15分)

中国の新疆ウイグル自治区では、5月22日、ウルムチで133人が死傷する爆発事件が起きるなど事態が緊迫している。
ノンフィクション作家の安田峰俊氏の現地ルポをお届けする。ウイグルの現実は、密告・尋問・虐殺が繰り返される地獄絵図だ。

■車を出ろ!そこに立て!答えろ!答えろ!

突然、タクシーが見知らぬ路地に入っていく。理由を尋ねた私に、ウイグル族の運転手は「警察です」とたどたどしい中国語で答えた。

今年の3月上旬。ここは中国最西端の新疆ウイグル自治区ポスカム県郊外のイマ郷である。

周囲にはシルクロードのオアシス地帯特有のポプラ林と、崩れそうなレンガ造りのウイグル農家が広がる。ときおり、ロバの馬車に鞭を当てて走る老人や、羊飼いの女性とすれ違う。

数百年前から変わらないであろう風景のなかに、場違いな青いペンキ塗りの鉄筋コンクリート造りの警察署が聳え立っていた。タクシーが停まると、待ち構えていた治安担当者たちに取り囲まれた。

「車を出ろ!そこに立て!」
漢民族の警官が横柄な口調で命令する。

彼らは私のパスポートを取り上げ、住所・氏名・年齢・職業、現地への来訪目的、なぜ中国語を話せるのかといった質問をネチネチと執拗に繰り返した。

ポスカム県の郊外にイスラム教の遺跡があり、県人民政府のウェブサイトでも「観光地」として紹介されている。私はそこを見にいっただけなのだが、彼らは尋問の手を緩めなかった。

何度も同じ質問が続いて腹が立つものの、胸元にアサルトライフルを抱えた警官(新疆では普通の警官でもこの装備だ)には逆らえない。

「現地住民とは接触したのか!武器弾薬や、イスラム教の違法な宗教書籍の受け渡しはしていないか!答えろ!」
バカバカしい質問ばかりだった。

私は先ほどの遺跡に向かう途中でも、やはり地元の警察に連行され、似たような尋問を受けている。

その結果、警官と新疆生産建設兵団傘下の工作隊員(人民解放軍の諜報担当者)がべったりと貼り付き監視するなかで遺跡に行くことになった。現地の住民と接触する機会などあるわけがないのだ。

そもそも、私はこの日、これ以前にも警官に何度か拘束されている。
正午、県の中心部に到着して手近なホテルに入ると、受付の女性に問答無用で公安局へ連れていかれ、パスポートを押さえられて30分の尋問を受けた。

やがて公安経営の別のホテルに放り込まれると、今度はホテルのロビーで、別の女性警官1人とアサルトライフルを装備した警官3人に尋問を受けた。

質問の内容はすべて似たり寄ったり、いずれも極めて執拗だ。
彼らが行く先々に現れる理由は、現地の社会の隅々にまで密告網が張り巡らされているためだ。

漢民族からの雇用差別で職にあぶれたウイグル族の若者を、当局が月給800元(約1万3000円)程度で雇用。同胞の行動を監視したり不審者を密告したりする協力者に仕立てている。

お陰様で、私はどこに行っても尋問を受ける。特にこのイマ郷の警官は意地が悪かった。

「日本人は中国領土の釣魚島(ディアオユィダオ:尖閣諸島)を奪ったペテン師どもだ。徹底的に取り調べてやる」リーダー格の中年警官が叫ぶ。

「釣魚島はどこの領土だ?」
「貴様は安倍晋三靖国参拝を支持しているのか、答えろ!」

もはやウイグル問題とは何の関係もない。単なる嫌がらせである。

私は彼の怒鳴り声を聞きながら、警察署の庭に立たされ続けた。シルクロードに落ちる夕日がじりじりと肌を灼いた。

安田峰俊=文・撮影)
  (Infoseekニュース 経済・ビジネス からです)

 以下、【2】へ続きます。

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このページの記事は安田峰俊氏が2014年に新疆
ウイグル地区で体験し、見たものです。読み直
してみると、今でも貴重な記事に思われ、持っ
てきました。カンボジアに続いて読んでみてく
ださい。


貴重な記事とは、法律や規則に関係なく、とに
かく圧迫を加えて取り締まるという手法でしょ
う。警官の封建的感覚がむき出しになっている
記事と思われます。もし、新疆ウイグル地区へ
旅行するなら十分注意した方がいいでしょう。
日本人旅行者は標的にされそうです。何かの違
反を言われ、罰金を払うようにされるかもしれ
ません。


封建的な弾圧を生身で経験した貴重なものでし
ょう。2年前の記事を持ってきたせいか、ペー
ジ作りに繰り返し妨害が入って困ります。わず
かな優越感のために妨害するハッカーですね。


標的を決めたら何でもかんでも追及するという
中国人の感覚は、外交部や環球時報時報でも同
じですね。フランス人の女性記者が国外退去処
分になったこともあります。ウイグル地区やチ
ベットの問題をテロとかテロリストとか表現し
て国際世論を誤魔化すようになっています。


そういう事からもこの地獄絵図は貴重なものと
言えます。中国人側は何でも構わずすぐに武器
を使うという状態が発生しています。銃ならす
ぐ発砲するという状態です。これを正当化して
いるわけです。


新疆ウイグル地区の位置は、黒海東シナ海
中間辺りになります。「タタール人」と呼ばれ
る人々の地域であり、東トルキスタンと呼ばれ
ることもあります。


ヨーロッパや東ヨーロッパで「タタール人」と
言われる人々は、トルコ系の言葉を話すウイグ
ル系の民族とモンゴル族系の民族を含んでいる
ようです。どちらの民族も日本海沿岸から黒海
の地方まで分布しているので、よく混乱が起き
ます。         

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安田峰俊ウイグル命懸けルポ!「警官の横暴・地獄絵図」-【2】

【1】からの続きです

少数民族政策の失敗経済発展の恩恵なし

新疆ウイグル自治区は、かつて「西域(さいいき)」と呼ばれた。往年の中島敦井上靖歴史小説ではお馴染みの土地だ。

現在も少数民族が数多く暮らしている。新疆は1950年代に中国へ正式に併合されたが、漢民族の支配に対する住民の違和感はいまなお大きい。

現地に1000万人いるウイグル族イスラム教を信仰し、ティルク(トルコ)系の言語を話す。彼らは支配者の漢民族とは、民族・文化・宗教・言語などがまったく異なる人々なのだ。

だが、中国経済の高度成長が始まった90年代半ばから、漢民族による新疆への経済支配が大幅に強化されはじめた。

新疆は石油や天然ガスなど資源の宝庫で、さらに中央による公共事業投資が盛んなことから、中国本土からの移民が殺到。

漢民族人口は90年からの20年間で65%増の伸びを見せ、いまや900万人近くに達した。

結果、新疆経済は毎年のGDP伸び率が10%を超える好景気に沸いている。

現在は区都のウルムチはもちろん、カシュガルやホータンなどの地方都市でも中心部を漢民族移民たちが占め、中国本土と変わりないような大型スーパーや高層マンションが街を埋めつつある。 ★


ヤルカンドの街並み。
 
昨今は成長の鈍化が噂される中国経済だが、フロンティア地帯の新疆はいまだに高度経済成長を続けているのだ。

しかし問題は、土着の少数民族――特に共産党とのコネや中国語の会話能力を持たないウイグル族の庶民層が、こうした経済発展の恩恵をまったく享受できておらず、不満が蓄積しているという事実である。

例えば南部のホータン地区の昨年の1人当たりGDPは8141元(約13万円)で、漢民族が多いウルムチ市の約9分の1。

漢民族の企業や商店が、差別意識からウイグル族の雇用を拒否するケースも多く、格差は拡大の一途をたどっている。

政府側は少数民族への住居の提供や教育支援の拡大など「アメ」も提示しているが、馴染みのある旧市街を破壊されたり学校での中国語教育が推進されたりすることに反発する住民は多く、政策は必ずしも有効な効果を挙げられていない。

ゆえに、ウイグル族の不満も限界に近づきつつある。

09年にはウルムチ市で大規模な騒乱が発生し、漢民族を含めた数百人が死亡。最近でも、昨年10月にウイグル族男性が自動車で北京の天安門へ突っ込んで自爆し、死者5人と日本人を含む数十人の負傷者を出す事件を起こした。

また今年3月には、雲南省昆明市の駅前でウイグル族数人が刃物で漢民族を次々と殺傷し、29人の死者を出した。

――こうした少数民族政策の失敗と、それに反発する一部のウイグル族の暴走の結果生まれたのが、私が冒頭で体験した陰惨な密告・監視社会だ。

私は日本のパスポートを持ち、曲がりなりにも警官の言葉を理解できる(中国語がわかる)ため、あの程度で済む。

しかし、田舎で暮らすウイグル族の農民は中国語が話せず、逃げ場も存在しない。

言葉もろくに通じない支配者から、毎日のように恫喝的な尋問を受け続けるのは相当な屈辱だろう。

しかも、腹が立って文句を言ったり怯えて「不審」な行動を取ったりすれば、よくて逮捕、運が悪ければその場で射殺なのだ。

事実、昨年12月には、カシュガル近郊の村で女性や未成年を含む一族14人が死亡する事件が起きている。

一説では、結婚式の準備で集まっていたところを「不審な集会」と密告され、警官に踏み込まれて皆殺しにされたという。花嫁の顔を覆うヴェールを警官が剥ぎ取ったことに親族が激怒し、つい手を上げたのが事件の発端だった。

また今年4月には、アクス地区でバイクに乗って信号無視をした17歳のウイグル族少年3人が警官と口論になり、やはり射殺されたと伝えられる。

いずれも中国当局は「テロリストの鎮圧」だと発表しているが、言葉通りには受け取りづらいはずだ。

こうした「テロ鎮圧」政策に反発して、やがて本物のテロや騒乱も起きる。まさに負の連鎖だ。

5月26日、習近平国家主席は新疆問題を討議する会議の席上で「従来の政策は正しかった」と発言するなど、歩み寄りの姿勢を改めて拒否した。

密告・尋問・虐殺・騒乱――。国外からの目が届きにくい砂漠の果てで繰り広げられる悲劇は、今後も容易には終わりそうにない。

中国の闇は深い。
            (安田峰俊=文・撮影)

  (Infoseekニュース 経済・ビジネス からです)

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以上からすると、植民地支配の構造ということ
でしょうか。国外から目が届きにくい、ともあ
ります。


悲惨なことが起こっても外部の方には伝わらな
いことになりますが、チベットなどはどうなっ
ているのでしょう。


地下資源を狙っての行動は、東シナ海
南シナ海と共通します。
 
2014年の記事ですが、2016年になって、
まして2017年になって何かが改善された
というお話はありません。警官の横暴・
地獄絵図は続いていることでしょう。

 

よかったら覗いてみてください


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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(以下をいいねと、お願いします。いつも感謝しています)

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