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内戦シリアに日本人女性

シリアの情勢 10月1日

内戦シリアに日本人女性=
看護師、白川さん滞在3カ月―国境なき医師団

時事通信 9月29日(日)14時32分配信


 内戦のシリアへ国際医療支援団体「国境なき医師団」の一員として派遣されていた看護師、白川優子さん(39)が帰国し「救急車が国境を越えられず小さな女の子が死んでいた。救える命なのに」と戦場の実態を報告した。化学兵器に備え、防護服も配備される緊張の現場だった。

 東京都内で時事通信の取材に語った。白川さんのシリア入りは2012年9~11月に続いて2回目。今回も6~8月の3カ月間で、9月初めに帰国した。前回と同じ北部イドリブ県の病院で、知った顔も多かったが、半年ぶりのシリアは避難民キャンプが膨れ上がり、戦争が日常化していた。

 ガソリン高騰に苦しむ庶民は闇市場に頼る。密輸のガソリンを扱うのは素人が多い。やけどの患者が空爆の被害者と並んで病院に殺到していた。白川さんが手当てした2歳の女児は、設備の整った隣国の病院に送り出さざるを得なかったが、国境を越えられず遺体で戻ってきた。

 化学兵器対策では「防護服、マスク、解毒剤が一式入ったボストンバッグ」を渡された。応急の洗浄設備が整えられ、1995年の東京・地下鉄サリン事件の症例を収録した教材で訓練した。8月21日に化学兵器が使用されたダマスカス郊外からは遠く離れ、繰り返しの使用がうわさされる北部アレッポからも患者が運ばれて来ることはなかったが「いつ来るか」と緊迫していた。

 同僚のシリア人の会話からは「戦争はいつ終わるのか」という会話が消え、今回は「今この瞬間終わっても混乱は10年続く」と諦観が漂っていた。シリアは貧困国ではない。前回はおしゃれにも気を使っていたシリア人の服装が単調になり、服の流通が止まったことに気が付いた。

 同僚の看護師が空爆で顔に大やけどを負い出勤できなくなった。しかし、避難民キャンプへ疎開中のダマスカス出身の看護師がすぐ応募してきた。病院の外で聞こえる銃声が「パンパンなら試し撃ち。パパパパンなら銃撃戦」というのが常識。通りで子供が銃声のまねをして笑っている。病院がある村に二つあった学校は一つは病院に、一つは反体制派の基地になっていた。

 それでも前回「何を教えるにも苦労した」若い看護師が、今回戻ってみると、すっかり成長し「リーダー格になっていて感激した」。モスク(イスラム礼拝所)で呼び掛ければ「献血はすぐ集まった」。飲み水が貴重で傷口を洗わず悪化させる患者が多い。村人たちは井戸水を瓶に集めてはキャンプに届けていた。シリア人の「人情」にも強く触れて帰国した。 

  (ヤフーニュース 国際 から)